歯内療法は目で見えないごく細い根管内の治療です。この根管(シンケイの道)は細いだけでなく、彎曲していたり、複雑に枝分かれしていたりもします。また大臼歯などでは、一つの歯に根管が4本・5本と複数有り、その全てに完全な治療を行わなくてはいけません。
従来はこの根管を手探りで治療していたため,その精度にはおのずと限界がありました、根管内に軟組織が残れば、そこに細菌が増殖して痛みが生じたり、膿がたまって腫れたりしてしまうのです。
この様に、歯内療法は高度の技術を伴う治療です。そこで米国などには歯内療法を専門で行う専門医がいるのです。またそのような歯内療法専門医のもとでは、手術用実体顕微鏡が広く使用されています。これまで手探りで行われていた歯内療法が、目で確認しながら治療されるようになってきているのです(Microenndodontics)。
こうした顕微鏡の使用による歯内療法の進歩にはめざましいものがありますが、日本での顕微鏡普及率はわずか数%にすぎません。当院では顕微鏡を用いた精度の高い歯科治療により、なるべく抜歯を行わない治療を行っています。